臨界の創造論II
EX-POSITIONING OVER 2025
2023.04.09.sun, 2023 @クリエイティブセンター大阪
臨界の創造論II
EX-POSITIONING OVER 2025
2023.04.09.sun, 2023
@クリエイティブセンター大阪
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NAMURA ART MEETING '04-'34(NAM)は、2004年〜34年までの30年を芸術のひと連なりの現場ととらえ、芸術活動と隣り合う社会や個⼈が<出来事>を共有し、未来を創造するという実験である。これまで第⼀線で活躍する知識⼈やアーティストなどを招いたシンポジウム、展覧会、パフォーマンスなどを、連続した時間を凝縮する「ART MEETING」という独⾃の形式で⾏ってきた。

温暖化、パンデミック、戦争と続く2020年代。いまあらためて⾜元を⾒つめ直し、世界的困難の先、その臨界に望む創造とは何かをここから問い、未来を眼差す機会を求め「MEETING」を開催する。2004年のNAM始動後、さまざまに派⽣、蓄積が進んだ北加賀屋地域の創造拠点やアーティストらと連携するとともに、この20年をふりかえりつつ、⼤阪で開催されるEXPO2025のその先を来場者とともに思考/志向する。

 

Meeting #01
EXPO2025⼤阪関⻄万博における芸術・⽂化の創造性

14:30 – 16:00

@製図棟4F ドラフティングルーム →@製図棟2F ホワイトチェンバーに変更

EXPO2025大阪関西万博とはいったい何か?それは芸術の現場に何をもたらすのか?万博「⼤催事場」の設計を担う建築家・伊東豊雄⽒を招き、その視座に浮かび上がる万博に⽣起する芸術・文化の創造性について考察する。

 

登壇者:伊東豊雄(建築家)、藤村⿓⾄(建築家・東京藝術大学准教授/RFA主宰)

 

 

伊東豊雄
撮影:藤塚光政

伊東豊雄(建築家)

1941年ソウル市生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。菊竹清訓建築設計事務所勤務後、伊東豊雄建築設計事務所設立。ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、プリツカー建築賞などを受賞。2011年にこれからのまちや建築のあり方を考える場として「伊東建築塾」を設立。主な建築作品に「せんだいメディアテーク」(2000)、「台中国家歌劇院」(2016)などがある。

 

藤村⿓⾄
撮影:Kenshu Shintsubo

藤村⿓⾄(建築家・東京藝術大学准教授/RFA主宰)

1976年東京生まれ。2008年東京工業大学大学院博士課程単位取得退学。2005年よりRFA(藤村龍至建築設計事務所)主宰。2016年より現職。2017年よりアーバンデザインセンター大宮(UDCO)ディレクター。公共施設の設計のほか指定管理者として管理運営も行う。自治体での街路・公園・河川などの公共空間を活用した都市再生事業、都市計画や施設管理関連の計画策定にも多く参画。著書=『批判的工学主義の建築』『プロトタイピング』『ちのかたち』ほか。

 

Meeting #02
現状報告 ― 大阪のアートの現場から

16:30 – 18:30

@製図棟4F ドラフティングルーム →@製図棟2F ホワイトチェンバーに変更

世界的な困難の渦中、そして枯渇する⼤阪の芸術⽂化状況において、この巨大な地方都市で⾃⽴・⾃律する芸術⽂化の実践者たちが集い、通り過ぎようとするEXPO2025とその先をみつめ、対話を繰り広げる。

 

登壇者:家成俊勝(建築家)、笹原晃平(アーティスト)、多⽥智美(編集者)、塚原悠也(アーティスト)
モデレーター:⼭本浩貴(⽂化研究者)

 

 

家成俊勝

家成俊勝(建築家)

1974年兵庫県生まれ。関西大学法学部卒。大阪工業技術専門学校卒。2004年より赤代武志とdot architectsを共同主宰。建築における設計、施工のプロセスにおいて専門家、非専門家に関わらず、様々な人々を巻き込む、超並列設計プロセスを実践。また建築を専門としながらも他分野の人々との恊働プロジェクトにも多く関わる。京都芸術大学 空間演出デザイン学科教授。

 

笹原晃平

笹原晃平(アーティスト)

1984年東京都出身。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。周辺環境への取材とその場の関係性の構築から出発し、インスタレーション作品を発表する。表現メディアに固執せず、様々な方法論で制作を行う一方、一貫して「人間の生活」を探求することにより、美術のみならず人類学や建築学などの総合的な分野への接続を試みている。2007年《Home and Away》により川俣正賞を受賞。国内外でのプロジェクト多数。

 

多田智美

多田智美(編集者)

1980年生まれ。大阪を拠点に、編集者として活動を展開。編集事務所・株式会社MUESUM代表。株式会社どく社共同代表。「出来事の創出からアーカイブまで」をテーマに、アートやデザイン、建築、福祉、地域にまつわるプロジェクトに参画・伴走。「編集」の概念を広げながら、紙やウェブの制作はもちろん、建築の設計プロセスや企業理念の構築、学びのプログラムづくりなど、多分野でのメディアづくりを手がける。

 

塚原悠也
撮影:松見拓也

塚原悠也(アーティスト)

大阪市在住。関西学院大学大学院文学部美学専攻修士課程修了。NPO法人ダンスボックスのボランティア、運営スタッフを経て2006年よりパフォーマンス集団コンタクトゴンゾの活動を開始。既存の概念を無視したかのような即興的なパフォーマンス作品などをこれまで多数制作。京都国際舞台芸術祭共同ディレクター、大阪アーツカウンシルの専門委員なども務める。

 

山本浩貴

山本浩貴(文化研究者)

1986年千葉生まれ。一橋大学社会学部卒業後、ロンドン芸術大学にて修士号・博士号取得。ロンドン芸術大学トランスナショナルアート研究センター博士研究員。韓国・光州のアジアカルチャーセンター研究員、香港理工大学ポストドクトラルフェロー、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科助教を経て、2021年より金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科芸術学専攻講師。著書に『現代美術史』(中央公論新社、2019)、『ポスト人新世の芸術』(美術出版社 、2022)など。

 

Meeting #03 Live Performance
Polymorphism:コンポジションにおける『集団即興』という装置

14:00 – 20:00(1h30m×3)

@製図棟1F ブラックチェンバー

関西を拠点に様々な方面で活動する音楽家・美術家が集い、単なる即興演奏ではなく、コンポジションの中で集団即興が一つの装置として機能する表現を試みる。ステージは存在せず、様々な場所に演者が位置し、それぞれの場所から音を発生させる。各演者は時間を共有し、時間軸の中に置かれた様々なテーマに沿って集団即興を演じていく。

 

キュレーション:日野浩志郎(音楽家・作曲家)

作曲・構成:DODDODO(音楽家)

 

出演:関口大和(自作楽器、electronics)、梅田哲也 、立石雷(笛、太鼓)、石原只寛(sax electronics)、カメイナホコ(keyboard、etc)、Juri Suzue(electronics)、1729(DJ)、角矢胡桃(electronics)、Flagio(Kontrabass)、山内弘太(guitar)、山本信記(Trumpet、electronics)、田上敦巳(electronics)、吉田ヤスシ[OBOO](vocal、electronics)、DODDODO(electronics)

VJ・Lighting:catchpulse

 

【タイムスケジュール】
14:00 – 15:30 パフォーマンス1 『全員即興&組み合わせ演奏』(90min)
15:30 ‒ 16:50 転換(80min)
16:50 ‒ 17:30 パフォーマンス2 『リズムと光』(40min)
17:30 ‒ 18:30 転換(60min)
18:30 ‒ 19:30 パフォーマンス3 『作曲』(60min)

 

 

日野浩志郎

日野浩志郎(音楽家・作曲家)

1985年生まれ。大阪拠点の音楽家、作曲家。メロディ楽器も打楽器として使う打楽器アンサンブル「goat」や、電子音楽ソロプロジェクト「YPY」等を行う。これまでの主な作品は、舞台音響作品「GEIST(ガイスト)」、10名の演奏者による作曲作品「INTERDIFFUSION A tribute to Yoshi Wada」、太鼓芸能集団「鼓童」との音楽映画「戦慄せしめよ/Shiver」(2021年公開、監督 豊田利晃)等。

 

DODDODO

DODDODO(音楽家)

2000年より関西を中心に活動を開始。鉄の音、皮の音、水の音などの生々しい質感を持った音からエレクトロ、アバンギャルド、民族音楽まで様々な音の断片を採取、コラージュし独自の音世界を展開している。国内外の数々のレーベルからの作品リリースやコンピレーション参加を重ね、日本全国を始め10カ国に渡るヨーロッパツアーやオーストラリアツアーなど、その活動は国内外を問わず、様々なミュージシャンとの即興演奏、映画への楽曲提供や野外フェス「こんがりおんがく祭」の主催など、活動は多岐にわたる。

 

Fringe フリンジ企画

10:00 - 20:00(各スペースによって開館時間が異なります。ご注意ください)

北加賀屋界隈のさまざまなスペースで展覧会、ブックショップ、オープンスタジオなどが同時開催されています。この日だけの特別プログラムもあります。

当日のマップについてはこちらをご覧ください。

 

 

Price

前売 = 2,000円/当日 = 2,500

オンライン配信 = 1,000円(4月9日14:00まで販売)

 

※オンライン配信はミーティング#01・02のみ

※アーカイブ視聴 7日間(但し、Peatix購入に限ります)

 

 

Ticket
Peatix

チケットはPeatixよりご購入いただけます。

(当日券は現地受付で現金でも購入可)

 

※チケットご購入後の変更・キャンセルはできません。

※アーカイブ視聴は、Peatixでチケットご購入の方が対象となります。

※前売・当日チケットをお持ちの方は、Meeting#01、#02、#03の入退場自由です。

 

 

Access

クリエイティブセンター大阪(CCO)

大阪市住之江区北加賀屋4-1-55

Access/ 四つ橋線「北加賀屋」駅下車、4番出口徒歩10分

 

 

 

【問い合わせ】

NAMURA ART MEETING'04-'34実行委員会 事務局

office@nam04-34.jp

 

 

【注意事項】

・雨天決行ですが、当会場は臨海地域につき、悪天候やその他理由により予告無くプログラムの中止や開催時間が変更になる場合があります。

・会場はトラックの往来等もあり、一部施設を除き未整備の区域があります。通常の利用には一切支障はありませんが、入場時にはご注意いただき、敷地内の立入り禁止エリアへの入場・船舶機材等には触れないようにお願いします。

・本イベントは新型コロナウイルス感染予防対策を実施したうえで開催します。都合により、登壇者など変更になる場合があります。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。混雑時には、入場をお待ちいただく場合があります。

※37.5℃以上の熱のある方、体調のすぐれない方は来場をお控えください。

※当日の状況によってはマスクの着用をお願いする場合がございます。

 

【主催】
NAMURA ART MEETING'04-'34実行委員会

実行委員:大島賛都、甲斐賢治、木ノ下智恵子

事務局:仲川あい

 

【助成】

一般財団法人おおさか創造千島財団

 

【協賛】

リッジクリエイティブ株式会社

 

【協力】

adanda、音ビル、コーポ北加賀屋、contact Gonzo、有限会社ソルトムーン、千島土地株式会社、千鳥文化、dot architects、
Morimura@Museum、remo [NPO法人 記録と表現とメディアのための組織]

 

【広報協力】

HOW INC.