NAMURA ART MEETING ’04-’34
Vol.05「臨界の芸術論 II ―10年の趣意書」
*Vol.05「臨界の芸術論 II ―10年の趣意書」は3ヶ年のプロジェクトです。
2016年度「森村泰昌アナザーミュージアム&アーカイブルーム」はこちらです。
▼公開インタビュー / ▼開催概要 / ▼スケジュール
NAMURA ART MEETING '04-'34は、2004年から2034年までの30年間を芸術のひと連なりの現場ととらえ、ここでの〈出来事〉を共有しつつ未来を創造する実験です。本プロジェクトは、新しい芸術の提示に留まらず、議論や考察、調査、記録といった同時多発的な〈出来事〉によって、芸術と隣り合う社会や個人と有機的につながることを目論んでいます。
人々が遭遇し、合流して生まれる《知》に、未来を創造しようとするすべての個人にとっての有為な手がかりがみつかるはずです。21世紀初頭の30年間の芸術の変遷を追い、未来を思い描くための〈出来事〉を創造する本プロジェクトが今年で10年(Vol.05)を迎えるにあたり、これまでに〈語られたこと〉を断片化し、再び統合する過程において浮き上がる〈思わずも(in spite of)語られたこと〉を丹念に読み解きます。
この《脱-構築》的プロセスによって編集されたテキストは、2034年までのこれからの未来を構築するうえで、〈わたしたち〉がいまどのような《知》を拠り所に〈出来事〉を起こすのか、つぎなる《起程》への導となることでしょう。加速度的な社会の変化によって先が見えなくなってしまった未来を再び〈わたしたち〉自身が自由に思い描くために、そして、臨界点ともいうべき現代社会における〈芸術〉の努めを果たすべく、《臨界の芸術論 II ―10年の趣意書》を編纂します。
■公開インタビュー
NAMURA ART MEETING '04-'34は、2004年から10年に渡り《理論》と《実践》のプラットフォームを構築してきました。このプラットフォームで起きた〈出来事〉を、過去の記憶や記録、記述から抽出し、それらをほぐし解体し、断片化された情報を眺め分類し、再び統合しなおした上で脚注を付加することにより新たな物語『臨界の芸術論 II』として紡ぎ直します。
第一回[2014年10月25日・土] 小原啓渡(アートコンプレックス)
第二回[2014年12月9日・火] 松尾 惠(MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w)
第三回[2015年1月17日・土] 港 千尋(写真家・写真評論家)
■開催概要
■日時:第一回公開インタビュー 2014年10月25日(土)17:00〜19:30
第二回公開インタビュー 2014年12月9日(火)19:00〜20:30
第三回公開インタビュー 2015年1月17日(土)17:00〜19:30
■会場:名村造船所跡地・BLACK CHAMBER (大阪市住之江区北加賀屋4-1-55)
■アクセス:地下鉄四つ橋線「北加賀屋」駅下車
4番出口より徒歩10分
車は阪神高速堺線玉出ランプより5分
駐車場有(3時間500円)
■料金:無料
※定員30名(先着順)
※本事業は、港湾エリアにて行われるため、高波や悪天候その他のやむを得ない事由によりプログラムの中止や開催時間が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
■チラシダウンロード
こちらからチラシ(PDF)をダウンロードしていただけます。
■スケジュール
第一回公開インタビュー □ 〔終了〕
日 時:2014年10月25日(土)17:00〜19:30
ゲスト:小原啓渡
(アートコンプレックスグループ統括プロデューサー)
内 容:NAMURA ART MEETING '04-'34はどのようにして始まり、何が起こったのかについて本実行委員会の呼びかけ人であり、現アドバイザーの小原啓渡氏に公開インタビューを実施。合わせて、これまでの記録映像やアーカイブも公開します。
インタビュイー・プロフィール:
小原啓渡(こはら けいと)
●アートコンプレックスグループ統括プロデューサー
1960年兵庫県生まれ。1999年、近代建築をリノベートした劇場「アートコンプレックス1928」を立ち上げ、プロデューサーに就任。文化施設運営の他、文化支援ファンドの設立や造船所跡地をアートの拠点「クリエイティブセンター大阪」に再生するなど、「アートを切り口に、新しい価値観を社会に提案する」ことをテーマとした、文化芸術環境の整備に関わる活動を続ける。
第二回公開インタビュー □ 〔終了〕
日 時:2014年12月9日(火)19:00〜20:30
ゲスト:松尾 惠
(MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/wディレクター)
内 容:Vol.00-02までの4年間に渡って実行委員を務めた松尾惠さんをお招きし、NAMURA ART MEETING '04-'34の経緯や当時の出来事などについてお伺いします。
インタビュイー・プロフィール:
松尾 惠(まつお めぐみ)
●MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/wディレクター
1986年にギャラリーを開設し、主に現代美術の若手紹介。2010年より「超京都」主催。1990年代初めから京都の文化行政にかかわる。公益財団法人京都市芸術文化協会(京都芸術センター指定管理者)理事、公益財団法人京釜文化振興財団評議員、PARASOPHIA2015京都国際現代芸術祭プロフェッショナル・アドバイザリー・ボード。京都市立芸術大学、京都嵯峨芸術大学、京都造形芸術大学大阪藝術学舎等において現代美術やアートマネジメント関連の非常勤講師。
第三回公開インタビュー
日 時:2015年1月17日(土)17:00〜19:30
ゲスト:港 千尋(写真家・写真評論家)
内 容:NAMURA ART MEETING '04-'34のこれまでの活動を振り返るとともに、「10年の知を編集する」その進め方についてのアドバイスとして、アーカイブにおける〈創造〉をテーマにお話しをいただきます。さらに、芸術監督を務める「あいちトリエンナーレ」の 展望とあわせて、今後の10年をともに考えます。
インタビュイー・プロフィール:
港 千尋(みなと ちひろ)●写真家・写真評論家
早稲田大学政治経済学部卒業。あいちトリエンナーレ2016、芸術監督。2013年より国際交流基金国際展事業委員を務める。群衆や記憶など文明論的テーマをもちつつ、研究、作品制作、展覧会、出版、キュレーション等、幅広い活動を続けている。著作『記憶―創造と想起の力』(講談社/96年)でサントリー学芸賞、展覧会「市民の色」で伊奈信男賞を受賞。2006年釜山ビエンナーレ共同キュレーター、2012年台北ビエンナーレ共同キュレーター、2007年ヴェネツィアビエンナーレ国際美術展日本館コミッショナー。
ボランティアスタッフを募集しています!
主 催:NAMURA ART MEETING '04-'34実行委員会
助 成:一般財団法人おおさか創造千島財団
協 力:クリエイティブセンター大阪
※本プログラムは「声なき声、いたるところにかかわりの声、そして私の声 芸術祭2」の一環としても行なうものです。
主 催:大阪大学文学研究科
共 催:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
大阪大学国際公共政策研究科
大阪大学総合学術博物館
助 成:平成26年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」
「劇場・音楽堂・美術館等と連携するアート・フェスティバル人材育成事業」