NAMURA ART MEETING '04-'34 Vol.5


  • NAMURA ART MEETING '04-'34 Voi.05
    10年の趣意書 & 森村泰昌アナザーミュージアム
    日程:2016年4月2日|土 〜 4月4日|月
       2016年5月3日|火・祝 〜 5月5日|木・祝
       2016年6月10日|金 〜 6月12日|日



Concept

  • NAMURA ART MEETING '04-'34

    <わたしたち>はいま、過去30年の終わり、未来へ向かう30年のはじまりに立っています。

    NAMURA ART MEETING '04-'34 は、現在から2034年までの30年間を芸術のひと連なりの現場ととらえ、芸術活動と隣り合う社会や個人が、<出来事>を共有しつつ未来を創造するという実験です。
    本プロジェクトの拠点となる名村造船所跡地が位置する木津川河口地域(大阪市住之江区)は、重工業の盛衰を伺い知ることができる場所です。NAMURA ART MEETING実行委員会は、元造船所の広大な敷地に立ち、工業地帯の風景を目の当たりにしたときに発足しました。なぜなら、しばらく休眠していたこの地が、<わたしたち>を翻弄する既存の価値から解放され、未来を自由に思い描ける場所として映ったからです。そして、それは芸術が取り戻すべき姿をも象徴していました。

    現時点において、名村造船所跡地30年の<芸術>実験 NAMURA ART MEETING '04-'34 のスケジュールは白紙です。しかしながら、今後30年間継続する活動は、常に新しい芸術の提示、考察、検証、記録を課題とします。また、<MEETING>には、芸術のみならず、社会を構成する多様、多層的な出来事や人々が遭遇し、合流するという意味を含みます。そして、その中で、芸術が、経済、教育、政治などの制度や機構への示唆や具体的な方策へと転換する可能性をも探ります。今後30年間の芸術の変遷を追うことも、本プロジェクトの意図なのです。

    芸術によって新しい価値観や意味を見いだす実験 NAMURA ART MEETING '04-'34 は、多くの賛同者、協力者によって実現しています。今後プロジェクトを継続する中で、次々と多様なつながりがうまれることを期待しています。本プロジェクトが、未来を構築しようとするすべての個人にとって有為な手がかりとなることを願います。
    つまり、<わたしたち>とはいったい何者なのかと問い続けるために。

    ※株式会社名村造船所は NAMURA ART MEETING '04-'34 とは関係ありません。