NAMURA ART MEETING Vol.04

  • NAMURA ART MEETING ’04-’34
    名村造船所跡地30年の実験
    vol.04「臨界の創造論/Critical Creationism」

    2012年10月20日(土)〜 10月21日(日)

    参加アーティスト / ▼開催概要 / ▼プログラムスケジュール


    未曾有の事態に直面する日本。この地に生きる私たちは、これまでの価値観や生活様式などについて、再考を余儀なくされています。
    21世紀初頭の30年間の芸術の変遷を追う本プロジェクトでは、Vol.00「臨界の芸術論」の初心に立返り、さまざまな人々と語り合う場を創造します。
    タイトル「臨界の創造論」は、創造が単なる“新しさ”のみを生み出すのではなく、既存のモノや場の使い方などについて、複眼的に捉える想像力を意味しています。
    他方、表現環境への規制や制約が顕著な昨今、現代美術・音楽・デザインといった既存のカテゴリを超えた横断的な創造行為の派生や相関関係について、多岐にわたる視座から見渡した【現代表現群の系譜】の構築とその意義を検証します。
    私たちは、この度のさまざまな試行を通じて“考ええぬものこそ、考え追求する” という思考の臨界点における芸術のつとめを果たすべく、多彩な出来事による時間を共有したいと考えます。




    ■参加アーティスト&ゲスト

     宇治野宗輝 [現代美術家]
     
     梅田哲也
     雨宮庸介 [現代美術家]
     クワクボリョウタ [メディア・アーティスト]
     
     ヤノベケンジ [現代美術家]
     
     DOMMUNE・宇川直宏 [メディアレイビスト]
     Rubber(()Cement
     
     服部滋樹 [京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授]
     水田拓郎(dj sniff) [演奏家/キュレーター/プロデューサー]
     今野裕一 [夜想編集長/ギャラリー・パラボリカ・ビス主宰]
     タニノクロウ [庭劇団ペニノ代表/劇作家/演出家]
     山川冬樹 [アーティスト]
     佐々木中 [作家/哲学者]
     
     アキビンオオケストラ
     うずはち養蜂園
     O:NIKU Station
     金氏徹平
     DJごはん
     手ノ内嫁蔵
     DODDODO
     西光祐輔
     畠中実
     半野田拓
     東瀬戸悟
     PHIRIP
     MOBIUM
     ユタカワサキ
     和田晋侍
     西川文章/溝口紘美
     
     Forever Records
     graf+yusukehotta
     ごはん屋たねふね
     green ball cafe
     souffle
     モンゴルパン




    ■開催概要

     ■日  時:2012年10月20日[土] 4:00PM 〜 21日[日] 6:00PM[連続26時間]
     ■会  場:名村造船所跡地(大阪市住之江区北加賀屋4-1-55)
     ■アクセス:地下鉄四つ橋線「北加賀屋」駅下車、4番出口より徒歩10分。
          〈新幹線でお越しの場合〉
           新幹線「JR新大阪」駅下車、地下鉄御堂筋線に乗り換え後、
           「大国町」駅にてホーム向かい側四つ橋線に乗り換え。
          〈飛行機でお越しの場合〉
           大阪国際空港(伊丹)または関西国際空港から難波(なんば)へ。
           地下鉄四つ橋線「なんば」駅から「北加賀屋」駅へ。
          〈自動車でお越しの場合〉
           阪神高速堺線「玉出ランプ」より5分。
           有料駐車場あり(3時間500円)
     ■料  金:一般|前売 5,000円 (全プログラム通し料金)
           一般|当日 5,500円 (全プログラム通し料金)
           学生|前売 3,500円 (全プログラム通し料金)
           学生|当日 4,000円 (全プログラム通し料金)
           クルージング 1,000円 (オプション|当日のみ販売)
           ※学生割引は、学生証の呈示が必要です。
           ※一般、学生ともクルージング以外の全プログラムに
            ご参加いただけます。
           ※クルージングは別途料金が必要です。
            当日ご来場時に申し込みをお願いします。
           ※クルージングのみのご参加はできません。
     ■問合せ先:NAMURA ART MEETING実行委員会事務局
           559-0011大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
           E-mail office[at]nam04-34.jp
           URL http://nam04-34.jp/




    ■プログラム・スケジュール
    *やむを得ない事由につき予告無く変更する場合もありますのでご了承下さい。

    チラシダウンロード(PDF6.8MB)



    インスタレーション/ライブパフォーマンス

    宇治野宗輝 インスタレーション  
    自動車・機械産業に象徴される第二次大戦後のアメリカ文化、及び、欧米文化の日本への影響について、美術を通した「物質文明のリサーチ」をテーマに活動する宇治野。その代表作と言える「THE BALLAD OF EXTENDED BACKYARD」は、大量生産・大量消費社会を象徴する既製品を組合せ、独自のシステムを内蔵させたサウンドスカルプチャー。NAMURA版インスタレーション+ライブ・パフォーマンスを展開。
    ライブ 20日18:30〜19:30 / map-A
    《THE BALLAD OF EXTENDED BACKYARD》 終日 / map-A-1,2F

    宇治野宗輝 [現代美術家]
    1964年東京生まれ。東京芸術大学美術学部工芸科染織専攻卒業。90年代よりサウンドスカルプチャーを製作。展示、また作品を使ったライブパフォーマンスを行っている。松蔭浩之とのデュオ「ゴージャラス」としても活動していた。2010年「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」(森美術館、東京)2011年個展「TRANSCRIBED」(山本現代、東京)など。


    雨宮庸介 + 梅田哲也 インスタレーション  
    映像インスタレーションを用いて現実と虚構を行き来する鏡像的な空間を生み出す雨宮庸介と、日用品や廃品を使用した独自の装置で音や動き、光が絡み合う予測不可能な現象を生み出す梅田哲也。今回、雨宮と梅田が共に初のコラボレーションを行い、造船所での滞在制作を通してNAMURA ART MEETINGでも連続したパフォーマンスで状況を構築する。
    ライブ 20日20:00〜21:00, 21日5:30〜6:30 / map-A-3F
    《壁の間に卵を立てる》 終日 / map-A

    雨宮庸介 [現代美術家]
    1975年生まれ。彫刻やビデオインスタレーションを主に制作。近年はインスタレーションの素材として自らの身体を会場に常駐させた作品などを制作している。主な展覧会に「TRANSITIONS」NIMk (Netherlands Media Art Institute)(2012)、「六本木クロッシング2010展;芸術は可能か?」森美術館(2010)、「Twist and Shout: Contemporary Art from Japan」バンコク芸術文化センター(2009)など。
    梅田哲也 [現代美術家]
    ライブ・パフォーマンスやインスタレーションを中心に、国内外で幅広く活動するアーティスト。空間の構造の穴を突き、音やモノの運動、光などが絡みあう現象を立ち上げたり、ときにその場の状況を反転させるような行為をおこなう。これまでに、既存の展示空間のみならず、倉庫や廃校、旧道トンネルなどで展示をおこない、ホワイトキューブにおいても、壁の奥や天井裏などのデッドスペースをも魅力的な「素材」と捉えた作品を創出してきた。現在または近日の展覧会に「Double Vision」Haifa Museum Of Art、「ソンエリュミエール」金沢21世紀美術館など。大阪在住。


    クワクボリョウタ + 梅田哲也 インスタレーション  
    ユニークなガジェットやインスタレーションを用いて人間と機械、送り手と受け手といった境界線上で起きる様々な事象に焦点を当てた作品を展開しているクワクボリョウタ。梅田哲也と初のコラボレーションの展示となる今回は、造船所遺構の雰囲気が十分に残る製図棟4Fのロケーションを活用し、26時間だけの新作を制作展示する。
    《ほとんど事故に気づかない》 終日 / map-A-4F

    クワクボリョウタ[現代美術家]
    現代美術を学んだ後、1998年から主にエレクトロニクスを用いてアナログとデジタル、人間と機械、送り手と受け手といった境界線上で起きる様々な事象に焦点を絞った作品の発表を始める。2002年、2003年にアルス・エレクトロニカで入選。2003年に文化庁メディア芸術祭アート部門で大賞、2010年に同優秀賞を受賞。また、2011年に芸術選奨新人賞を受賞。代表作に「ビデオバルブ」、「PLX」や、明和電機と共作の「ビットマン」、Sony CSLに開発参加した「ブロックジャム」、「ニコダマ」、インスタレーション作品「10番目の感傷(点・線・面)」などがある。


    ヤノベケンジ インスタレーション  
    ユーモラスな形態に社会的なメッセージを込めた作品群によって国内外からの評価が高く、日本を代表するアーティストの一人であるヤノベ。既成のアートの枠組みを超える創造活動家に、造船所の遺構を美的空間に異化させる本プロジェクトのシンボルオブジェの制作を依頼。Vol.00「臨界の芸術論」に登場するミラーボールをモチーフにした巨大彫刻が、広大な敷地全体を照らしだす。
    点灯式&トーク 20日17:30〜18:00 / map-D
    《THE STAR ANGER》 終日 / map-D

    ヤノベケンジ [現代美術家]
    1965年大阪生まれ。『サヴァイヴァル』をテーマに大型機械彫刻を制作。1997年原発事故後のチェルノブイリを訪問する『アトムスーツ・プロジェクト』。2009年「第五福竜丸」をモチーフとする船《ラッキードラゴン》で火や水を用いた壮大なパフォーマンスを行う。2011年震災後、希望のモニュメント《サン・チャイルド》を国内外で巡回。


    DOMMUNE / Rubber (() Cement ライブ・パフォーマンス  
    既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、フリースタイルでジャンルを横断する全方位的鬼才の宇川直宏。彼が創設した日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」が関西初上陸!宇川の90年代サンフランシスコ移住生活にも深く関わる、伝説的アーティストバンド "キャ◯ライナー・◯インボー" のグラッXスによる別ユニット "ラバー・オー・セメント:Rubber (() Cement" によるインスタレーション舞台でのライブパフォーマンスや、1994年の "キャ◯ライナー・◯インボー" 来日時の立役者であり、大阪の老舗レコード店Forever Recordsの東瀬戸悟と宇川とのスペシャルトークなどを開催。DOMMUNEによるストリーミング中継を含めたメディアミックス型ライブパフォーマンス。
    ライブ 21日13:30〜15:00 / map-F
    DOMMUNE http://www.dommune.com/

    DOMMUNE
    グラフィックデザイナー、映像作家、VJ、現代美術家、文筆 家、オーガナイザーなど極めて多岐に渡る活動を行い、現在の日本にあって最も自由な表現活動を行っているアーティスト宇川直宏が個人で開局した、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル。番組を媒介に、未踏のコミュニケーションの可能性を映し出すことを目的に、2010年3月1日開局。毎週月曜日から木曜日の19:00から24:00に「トーク番組」と「ミュージックプログラム」の2本立てを基本フォーマットとして平日毎日5時間配信中。「ソーシャル・メディアの夜明け」と語られた10年に「ファイナル・メディア」として忽然として現れ、今や百花繚乱のUST番組の中でも、記録的なビューアー数と番組の質を誇る。開局2年半で延べ視聴者数3千万人超え。配信した番組は現在1200番組以上/3千時間を越え、従来の「放送」や「出版」、そして「広告」という概念やそのフォーマットが破綻していく現代におい て、ライブにおける動画配信の実験を重ね、新たな視覚コミュニ ケーションの可能性を日夜革新的に炙り出し続けている。宇川はDOMMUNEを自らの"現在美術"作品と位置づける。そして、震災後の2011年5月8日。「プロジェクトFUKUSHIMA! 」のコンセプトに賛同した宇川は、福島の有志と共に支局「DOMMUNE FUKUSHIMA!」を郡山市に開局。世界初のコミュニティFMとのサイマル配信ストーリーミングスタジオが誕生した。福島の現状を、福島から世界に発信する独自のメディアを目指す。同年、文化庁メディア芸術祭の招聘でドイツ/ドルトムントのギャラリーU内に期間限定のドイツ支局「DOMMUNE DORTMUND」を開局し、ドイツからの配信を成功させる。他にもラフォーレミュージアム原宿をスタジオ化した「HARAJUKU PERFORMANCE + DOMMUNE」や、世界初のDJブースを設置したインタラクティブバス『ZIMA PARTY SHUTTLE』からの移動配信など、様々なサテライトスタジオからストリーミングする。また2011年7月からは、紙メディアに進出し、過去番組のファイル・アーカイヴの新たな"意味蘇生"を引きこす実験現場として「DOMMUNEBOOKS」を出版社を跨いで設立。書籍を立て続けに出版。同年、8月19日には1万人規模のフリーフェスである東日本大震災復興支援イベント「FREEDOMMUNE 0 〈ZERO〉」を川崎開港60周年事業として川崎市の後援の下、開催を企画するが、「大雨洪水警報、及び雷注意報」による無念の開催中止。あれから約1年...会場を"屋根のある"幕張メッセに移動させ、更に規模を2万人に拡張し、遂に超巨大DOMMUNEを現出させる。フェス会場で集めた義援金の全額を震災で家族を失った被災孤児と遺児、そして被災動物へ寄付する。同日、HD配信チャンネル「ZOMMUNE」も開設。新たなるストリーミング実験の極点を目指す。第14回文化庁メディア芸術祭推薦チャンネル!
    Rubber (() Cement
    米サンフランシスコの総蛍光色スカム・サイケ集団キャ○ライナー・○インボーの中心人物で、ヤマタカEYE、宇川直宏、佐々木敦からその異能ぶりを高く評価されたグラッXスが1994年より開始した別ユニット。6000年光年彼方の原始未来からやって来た突然変異廃品サイバー・ロボット「A-Gene-rack」と「CIMEVOX 30084」二台が奏でる電子ノイズの崩壊と狼藉を展開する。今回は特別セットの舞台装飾でのパフォーマンス。日本側ミュージシャン達との共演も予定。



    真夜中ミーティング

    真夜中ミーティング1|宇川直宏 × 服部滋樹 × 水田拓郎(dj sniff)  
    真夜中ミーティング2|今野裕一 × タニノクロウ / dj sniff / 山川冬樹
    NAMURA ART MEETING'04-'34は、クラブカルチャーの重要性に着目し、Vol.00から「NAMURANITE」と題してクラブイベントを実施してきた。しかしながらこの数年、関西を中心にしたクラブイベントや日本各地における各種施設への大々的な規制と検閲が実施され、既存の枠組みを超えたオルタナティブな活動や拠点形成が困難な状況にある。そこで今回は、主に1980年代から現在までのクラブカルチャーを概観し、現代美術・音楽・デザインなどの創造行為への派生や相関関係を踏まえた、オリジナルの【現代表現群の系譜】を構築し、現代表現からみたカルチュラル・スタディーズの考察を試みる。
    ミーティング 1|20日22:00〜24:30, 2|21日1:00〜3:30 / map-A-2F

    宇川直宏
    グラフィクデザイン、VJ、ミュージッククリップディレクター、執筆活動、現代美術家、大学教授など多岐にわたる活動を行い、既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、フリースタイルでジャンルを横断する全方位的鬼才。2010年には日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を個人で開局。2011年5月、「プロジェクトFUKUSHIMA!」のコンセプトに賛同して福島に世界初のDOMMUNE支局を開局するなど、ソーシャルメディアを実験的に生かした様々な活動を展開している。
    服部滋樹
    1970年生まれ、大阪府出身。graf代表、クリエイティブディレクター、デザイナー。美大で彫刻を学んだ後、1998年に様々な職種の友人たちとgrafを立ち上げる。grafでは代表を務めるほか、建築、インテリアなど空間に関わるデザインやディレクションを行う。プロジェクトではブランディングディレクションなどコンセプトを抽出しデザインで翻訳するように様々なアウトプットを行っている。
    水田拓郎(dj sniff)
    1995年よりDJ活動開始。1998年にsmash TV productionsを組織、4年間にわたってanti-Gravity、 Bistrosmash!などを開催。2001年、ミックスCD Deframed Memories+-のリリースを機にDJとして数多くのイベントに参加。2007年〜12年までSTEIMのアーティスティックディレクターとして、100以上のコンサートやプロジェクトを企画/製作。ターンテーブルと独自の演奏ツールを組み合わせながら実験音楽/インプロビゼーション/電子音楽の分野で活動をし、これまで Club Transmediale Berlin、Warsaw Autumn、Japan Society NYCなどに出演。またEvan Parker、坂田明、大友良英ら共演多数。
    今野裕一
    ペヨトル工房主宰。芸術、思想、文学、舞台などを横断する雑誌『夜想』を創刊。以来、『銀星倶楽部』『Ur』『WAVE』などの雑誌を出版しつつ、イベント、展覧会などのプロデュース、ディレクションする。ダンス作品の演出にも長年携わっている。浅草橋にオルタナティブ・ギャラリー『パラボリカ・ビス』を運営。
    タニノクロウ
    1976年富山県出身。2000年大学在学中に庭劇団ペニノを旗揚げ。 元精神科医。通常の劇場公演とは別に、絵画や彫刻を趣味とするこだわりによって、自宅マンションを改装したアトリエ「はこぶね」(維新派・松本雄吉氏が命名)を開館。幻想世界を細部までつくりこんだ空間造形により、奇妙な絵本のような独自の世界観を表現し、日本・ヨーロッパを中心にフェスティバルにも多数参加、常に演劇の枠組みを拡張する活動が高い評価を得ている。
    山川冬樹
    1973年ロンドン生まれ。音楽、現代美術、舞台芸術の分野で活動。南シベリアに伝わる伝統的な歌唱法ホーメイや、心臓の鼓動を音と光に還元するパフォーマンス、骨伝導マイクによって頭蓋骨の震動を増幅するパフォーマンスで、国内外の音楽シーンや舞台芸術フェスティバルに参加。現代美術の分野では、自らが口する「パ」という音節の所有権を100万円で販売した『「パ」日誌メント』(2011-)などを発表。また身体に関わる日常的な営みの根本を問う舞台作品の演出『黒髪譚歌』(2010)など、あらゆる分野を横断しながら、「身体からはじまる表現」を展開している。



    ダイアログ

    ダイアログ|佐々木中 × NAMURA ART MEETING  
    時代的文脈や哲学・美学・芸術学による考察。ビジュアル言語として提案される数々の芸術作品のリテラシー。モノゴトを生み出すための思考法等々。既存の価値観の臨界点に達する今だからこそ、"考ええぬものこそ、考え追求する"ため、複眼的に事象を捉える想像力を鍛える時間を共有したい。そこで、現代における"知"を語るに相応しいゲストを迎え、「臨界の創造論」を紡ぐとともに、この歴史的な状況における創造について語り合う。
    2012年。震災、原発事故に続く様々な事態/規制/政治的状況における混乱の只中にある。ゲストに思想家かつ文学者である佐々木中氏を迎え、この渦中における知とはなにか、想像/創造するとはなにかを問う。これらの問いを通し、私たちにとっての変革を探る。
    ダイアログ 21日16:00〜18:00 / map-A-2F

    佐々木中
    1973年生まれ。東京大学文学部思想文化学科卒業、東京大学大学院人文社会研究系基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。博士(文学)。現在、法政大学非常勤講師。専攻は現代思想、理論宗教学。著書に『夜戦と永遠- フーコー・ラカン・ルジャンドル』(以文社、2008年 [単行本]/河出書房新社、2011年 定本[文庫] )、『Back 2 Back』(いとうせいこう氏との共著、河出書房新社、2012年)、『晰子の君の諸問題』(河出書房新社、2012年)、『この熾烈なる無力を- アナレクタ4』(河出書房新社、2012年)などがある。



    BREAKFAST FAST

    BREAKFAST FAST|アキビンオオケストラ/うずはち養蜂園/O:NIKU Station/金氏徹平/DJごはん/手ノ内嫁蔵/DODDODO/西光祐輔/畠中実/半野田拓/東瀬戸悟/PHIRIP/MOBIUM/ユタカワサキ/和田晋侍/西川文章/溝口紘美
    《BREAKFAST FAST》 21日10:00〜13:30 / map-D, F

    アキビンオオケストラ
    江崎將史主宰の空き瓶吹奏集団。2004年結成。空き瓶のラベルははがす。水を入れて音階は作らない。所属メンバー中6名から11名ほど集まると活動可能となる。予め決められた「動き」を遂行して、恐怖と失笑と爆笑を喚起。年数回のライブの他、丸秘企画として、大阪の新今宮から我孫子までの道中、電車中、駅中など移動しながらの演奏企画「アキビンオオケストラのお引っ越し」、「梅田ゲリラライブ/アキビンオオケストラの梅田地鎮祭」など、人知れず遂行している。
    うずはち養蜂園  
    兵庫県にて養蜂園を営み、ヨットで太平洋を横断、花を求めて世界を旅するみつばちアーティスト・埋橋幸広による蜂の子料理ワークショップ"the Morning"を計画中。ハチの子を使ったモーニングメニュー、ハチの子粥/コーヒー/ハチの子トーストなどなど。ミツバチ、植物、人間のおいしい三角関係を伝えてゆきたいと考えています。
    O:NIKU Station
    桂 肉介 from O:NIKU Station
    「とさつ、どきっ」おいしいお肉ワークショップを行っています。僕らはみんな生きている。食べ物もみんな生きている。

    金氏徹平
    1978年、京都生まれ、京都在住。京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。2007 徹平展 「splash & flake」広島市現代美術館・ミュージアムスタジオ、グループ展「笑い展: 現代アートにみる『おかしみ』の事情」森美術館、「美麗新世界:当代日本視覚 文化」Long March Space、 Inter Arts Center、東京画廊+BTAP(北京)/ 広東美術館(広州)。2008 年、「MOT アニュアル 2008 解きほぐすとき」東京都現代美術館、 個展「溶け出す都市、空白の森」横浜美術館 2009、 個展「Ghost in the Museum」兵庫県立美術館 2010、 など、多数の展覧会に出品。また 2005 年には、 木村友紀、飯川雄大らと共に活動するアーティスト・ ユニット COUMA として横浜トリエンナーレ 2005 にも参加した。
    DJごはん
    neco眠る/AUTORA/こんがりおんがくetc...の森
    手ノ内嫁蔵
    石井モタコ(Vo)/オシリペンペンズ、谷村じゅげむ(Dr)/ワッツーシゾンビ、和田シンジ(Gt)/巨人ゆえにデカイ、トメダトメ吉(Ba)/アウトドアホームレス。
    関西オルタナティブシーンの雄で構成された4ボーカルのパンクバンド。

    DODDODO
    脈々と受け継がれる関西アンダーグラウンドシーンを源としながらもそこに留まらず、その親しみやすく魅力にあふれた音楽性、人間性で、グラインドコア/HIPHOPから童謡まであらゆるジャンルやシーンを飛び越え、実に多方面に活動を広げ支持を集める女性アーティスト/シンガーソングライター。また数回にわたるヨーロッパツアー/OZツアー、フェス出演、リリース等、海外からの評価も非常に高い。
    西光祐輔
    写真家。「NEW GAMES」AD&A gallery(大阪)、「I forgot but I can see. I remember but I can't see.」LABORATORY、Social Kitchen(京都)、コーポ北加賀屋(大阪) art space tetra(博多)など展覧会多数。2010年、本の自主レーベル『approach』立ち上げ。3rd作品集「mound」ハジメテンブックスより好評刊行中。アーティストグループ、ハジメテンのメンバーとしても活動中。東京在住。
    畠中実
    1968年生まれ。1996年の開館準備よりICCに携わる。主な企画には「サウンド・アート- 音というメディア」(2000年)、「サウンディング・スペース」(2003年)、「ローリー・アンダーソン 時間の記録」(2005年)、「サイレント・ダイアローグ」(2007年)、「可能世界空間論」(2010年)、「みえないちから」(2010年)など。ダムタイプ、明和電機、ローリー・アンダーソン、八谷和彦といった作家の個展企画も行なっている。その他、コンサートなど音楽系イヴェントの企画も多数行なう。
    半野田拓
    1981年生まれ。2000年から神戸で即興演奏を始める。自主制作で2つのソロCDをリリース。2005年、ニューヨークのジャパンソサエティーONKYOMARATHONに出演。2011年春、オーストリアのクレムスにアーティスト・インレジデンスで招聘され、2ヶ月間の滞在を行う。主な共演者は、秋山徹次,一楽儀光, 伊東篤宏, 植野隆司, ウォン・ジクスー, 内橋和久, 宇波拓, 梅田哲也, 江崎将史, 大友良英, オオルタイチ, カール・ストーン, 姜泰煥, 小島剛, 千野秀一, 天鼓, DODDODO, 中原昌也, Noid, 灰野敬二, 東野祥子, Billy Roisz, Philip Leitner, Frintz Novotony, Mario de vega, 水谷康久, 村上ゴンゾ, 山本精一, Nolbert Moslang, ほか。
    東瀬戸悟
    1960年兵庫県生まれ。大阪在住。プログレ、サイケ、ノイズ、現代音楽を中心に国内外のシーンに幅広く精通する。自身のレーベル、AUGEN/HORENを主宰し、ニプリッツ、鈴木昭男、宇都宮泰、山本精一、ジョン(犬)、灰野敬二、キャロライナー、エイプリル・マーチなどの作品/ライヴを企画制作。サーストン・ムーア、ジム・オルーク、クラウス・ディンガー、メイヨ・トンプソンなど海外アーティストとの交流も深い。
    PHIRIP
    1997年よりワラビモチ愛好会開始、ワラビモチと関わる様々な活動をしている。今年はワラビーの着ぐるみユニットを結成し、AACサウンドパフォーマンス道場に入選したよ!
    MOBIUM
    MOBIUMは大型バスを改造した移動型ミュージアム。現在は移動型ハッカースペースとして改装中。様々な土地に移動し、展覧会やワークショップ、ライブやリサーチ活動を行なっています。今回は走りながらエンジン音のフィードバックやライブ演奏者乗り込んでライブクルージングをします。
    ユタカワサキ
    1976年東京生まれ。いわゆる電子音楽とは異なるアプローチで人知外の驚異的な無関心さで奏でられるアナログシンセの使い手。94〜5年にかけてテープ作品を多数リリース。1996年、トランソニック傘下のゼロ・グラヴィティよりソロ・アルバム『Static Pulse.』を発表。2000年、メキシコのレーベルDolor del Estamagoから7インチ・シングルを、2002年、360度傘下のradioからソロ・アルバム『utah.mod.radi.』、2005年、ミニCD専門レーベルUMUより『Songs I Played』をリリース。その他コンピレーションCDへの参加多数。また、吉田アミとのデュオ・ユニット「AstroTwin」のアルバムをF.M.N.Sound Factoryから発表し、2003年「astrotwin+cosmos」でアルスエレクトロニカ、デジタル・ミュージック部門でゴールデンニカを受賞。
    和田晋侍
    1981年大阪府出身、ドラマー。2002年巨人ゆえにデカイ結成以降、DMBQ、手ノ内嫁蔵、和田ロッカーズなどのバンド活動のほか、近年は自作の改造ドラムを使ったソロやセッションも頻繁におこなう。宮本杜朗監督「尻舟」につづき、来年春公開の宮本杜朗監督新作「太秦ヤコペッティ」では主演と音楽を担当する。今回は移動バスの中でドラム疾走予定。
    西川文章/溝口紘美
    西川文章
    とても穏やかだけれど、実は結構辛辣で、でも嘘を吐かない輩。そして何よりも音楽家、エンジニアとして優れている。だから、これまで、ここぞという時にいろいろお願いしていたりする。ウチ以外でも、クセのある野郎どもの演奏を見事にパッケージ、とにかく任せて安心なんですよ(MAP/COMPARENOTES 小田晶房談)
    溝口紘美(ナンシー)
    幼少時代より図画工作に勤しみ画家を目指す。!しかし?大阪、新世界BRIDGEにて、音楽にガツンと衝撃を受けエンジニアを志し、現在ライブPA、ライブRECを中心に東京ベースで活動中。




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    主  催:NAMURA ART MEETING 実行委員会
    特別助成:おおさか創造千島財団
    助  成:アサヒグループ芸術文化財団
         朝日新聞文化財団
         野村財団
    協  賛:株式会社資生堂
         ターナー色彩株式会社
         リッジクリエイティブ株式会社
    協  力:adanda
         大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
         京都造形芸術大学ウルトラファクトリー
         "graf" decorative mode no.3 design products.inc.
         Creative Center OSAKA
         コーポ北加賀屋
         有限会社ソルトムーン
         Forever Records
    制作協力:Creative Center Osaka
         ART COMPLEX 1928
         リッジクリエイティブ株式会社
    カフェプロデュース:graf: decorative mode no.3 design products. inc.
    ドキュメンテーションプロデュース:NPO recip 地域文化に関する情報とプロジェクト

    NAMURA ART MEETING実行委員会:
         実行委員
         木ノ下智恵子 (大阪大学コミュニケーション・デザインセンター)
         甲斐賢治 (NPO remo/記録と表現とメディアのための組織)
         小西小多郎(adanda)

         アドバイザー
         小原啓渡

         テクニカル・スタッフ
         大鹿展明
         加藤陽一郎 (SFC)

         事務局
         樋口貞幸/仲川あい/緒方江美/岡田千絵/内山幸子